2017/10/24

ウィーン大学での発表

オーストリアのウィーン大学の社会科学系の学会 ICSS XIII - 13th International Conference on Social Sciences)で発表を行ってきました。
ウィーン大学は1365年創立の歴史ある大学で、メイン・キャンパスがウィーンの街の真ん中にあるので、学会が終わったあともwifiや中庭のカフェを利用しながら、仕事をするのに重宝しました。

オープニングのKeynote Speechでは、「An analysis of Media News Reports that Mentioned the North Korea Crisis in 2017 」というタイトルで、日本の北朝鮮報道の問題点について、CGを使った誇張表現が多用されている事例を挙げながら、説明しました。

まとめとして東西ドイツの統合のきっかけを作った「汎ヨーロッパ・ピクニック」のように、平和的な解決策についてメディアが報道することの重要性について説明し、発表を終えました。

通常の研究発表では、「An Analysis of Industrial Revolution Heritage Sites as Media to Communicate Historical Facts in Japan」というタイトルで、ネガティブな歴史も含めた事実を伝達するメディアとして産業遺産が果たす役割の意味について、日本を事例にした発表を行いました。

全体に様々な国と地域の研究者から関心を頂き、レセプションも含めて楽しい時間をウィーンで過ごすことができました。ウィーンは街中が散歩しやすく、ブリューゲルの代表作を見れたり、フロイトの博物館もあるので、何度行っても飽きません。



その他、カンファレンス以外の時間には、アルプス周辺の産業遺産に関するフィールドワークを行い、ダボスやインスブルックなどを訪れました。アルプスの雪山は何度見ても美しいです。

学会が終わってから帰国して現在に至るまで、授業と校務をこなしつつ、文芸誌向けの原稿約50枚を書き、次の原稿にも追われている状況で、ここ数週間の記憶がほとんどありません。

向こう3週間ぐらいで3つの学会に出ないといけないですが、何とか元気に働きたいと思います。入稿した原稿については、また後日。