現代批評 The Tongue Is Ever Turning To The Aching Tooth

酒井信/文芸批評・メディア文化論 明治大学准教授/note.com/msakai77/ 『松本清張の昭和』講談社現代新書『吉田修一と『国宝』の世界』朝日新聞出版『松本清張はよみがえる』『現代文学風土記』西日本新聞社など。

2021/06/28

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第164回 新庄耕『狭小邸宅』

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「現代ブンガク風土記」(第164回 2021年6月27日)は、新庄耕『狭小邸宅』を取り上げています。表題は「住宅営業現場の「戦争」」です。新庄さんは慶應SFCの福田和也ゼミが輩出した数少ない作家で、土地の売買をモチーフにした作品で注目を集め、将来を嘱望されている書き手です。 『狭...
2021/06/21

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第163回 綾辻行人『十角館の殺人 新装改訂版』

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 「現代ブンガク風土記」(第163回 2021年6月20日)は、綾辻行人『十角館の殺人 新装改訂版』を取り上げています。表題は「大分の離島舞台に「新本格」」です。  綾辻行人『十角館の殺人 新装改訂版』は、関サバや関アジの漁場として知られる大分県大分市の佐賀関半島近くの高島と思し...
2021/06/14

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第162回 島田荘司『異邦の騎士 改定完全版』

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 「現代ブンガク風土記」(第162回 2021年6月13日)は、島田荘司の実質的なデビュー作『異邦の騎士 改定完全版』を取り上げています。表題は「本格ミステリーのビート」です。島田荘司が最初に書いた小説で、発表までに9年(発表作としては25作目)を要し、全面改訂までに18年の時間...
2021/06/07

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第161回 林真理子『葡萄が目にしみる』

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「現代ブンガク風土記」(第161回 2021年6月6日)は、山梨の葡萄農家で生まれ育った林真理子の青春小説『葡萄が目にしみる』を取り上げています。表題は「ゆっくり熟していく青春」です。本連載も3年3か月目に入り、熟してきた感じがしています。  林真理子の分身と思しき主人公の乃里子...
2021/05/31

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第160回 松尾スズキ『老人賭博』

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 「現代ブンガク風土記」(第160回 2021年5月30日)は、松尾スズキの故郷・黒崎を想起させる「白崎」を舞台にした『老人賭博』を取り上げています。表題は「禍々しくも神々しい芸事」です。松尾スズキが冗談交じりに描くほど、「白崎」近辺はヤンキーとヤクザが闊歩する街ではないと思いま...
2021/05/24

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第159回 町田康『湖畔の愛』

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 西日本新聞の連載「現代ブンガク風土記」(第159回 2021年5月23日)は、町田康のコメディ風の恋愛小説『湖畔の愛』を取り上げました。表題は「カルデラ湖のほとりの奇談」です。芦ノ湖を想起させる湖の近くにある「九界湖ホテル」を舞台にした作品です。  創業百年を迎えた老舗ホテルは...
2021/05/17

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第158回 ねじめ正一『高円寺純情商店街』

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 西日本新聞の連載「現代ブンガク風土記」(第158回 2021年5月16日)は、明治大学中野キャンパスから徒歩圏内にある商店街を舞台にした、ねじめ正一『高円寺純情商店街』を取り上げました。表題は「街に根を張る商いを『写実』」です。中野キャンパスからは、高層ビルが林立する新宿副都心...
2021/05/10

奇妙な廃墟に聳える邪宗門 『福田和也コレクション1:本を読む、乱世を生きる』書評

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 『福田和也コレクション1』の書評を寄稿しました。90年代から00年代の批評のことなど、色々と書いておりますが、当時38歳だった若き福田和也先生との思い出や、「批評空間」の最終号の巻頭鼎談「アナーキズムと右翼(絓秀実・福田和也・柄谷行人)」の対談のまとめ(当時、院生だった私が担当...

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第157回 中村文則『去年の冬、きみと別れ』

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 西日本新聞の連載「現代ブンガク風土記」(第157回 2021年5月9日)は、ここ数か月、日本の本格推理小説を読み込んでいることもあり、中村文則のミステリー作品で、2018年に映画化された『去年の冬、きみと別れ』を取り上げました。表題は「犯罪者への安堵と共感」です。  異様な事件...
2021/05/03

西日本新聞「現代ブンガク風土記」第156回 岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』

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 西日本新聞の連載「現代ブンガク風土記」(第156回 2021年5月2日)は、新型コロナ禍で平穏な日常の意味が問われていることもあり、岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を取り上げました。表題は「間延びした日常に風穴」です。  演劇に関わる人々の時間の流れ方は、スマ...
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