2014/10/26

マニラとジプニー

マニラに来ました。8ペソ半(約20円)で乗れるジプニーが、何かと便利です。車内での窃盗はよくあるらしいですが、注意しておけば何ら問題なかったです。
米軍払い下げのジープを改造して使ってたのは昔の話で、今はいすゞのエンジンと足回りの上にフィリピン製のボディーが乗って160万位だとか。 駐車場が広くて金があるなら家にも欲しいです。
写真のジプニーでは、運転手のお父さんの隣に家族が乗り込んで、子供がお金を回収しています(学校に行ってるのかは謎)。一見すると微笑ましい光景ですが、突っ込んだ話を聞いてみると、ジプニーは走るルート毎に市から許可が必要で、その権利は個人のものというよりは金持ちの利権になっているので、運転手は高い権利料を払って運転せねばならず、生活はだいぶ大変なのだとか。


ジプニーに限らずフィリピンでは最低賃金で働いている人が人口のかなりの部分を占めるので(最低賃金ですら働けない人も多くいるので)、貧富の格差が他の東南アジアの国と比べて大きいと実感します。
ただ乗り物としてジプニーが面白いことに変わりは無いので、日本でも湘南台と大学の間とかで運行すると儲かりそう、と一瞬思いましたが、クッションが無いに等しいため、事故ると大量の死者が出そうなのと、オープンエアーのため排気ガスがものすごいのと、日本人の体格では多くは乗れなさそうなのとで、やはり日本では味わうことのできないような、今なお現役のフィリピンの観光資源なのだと実感しました。