2019/05/21

『江藤淳』(河出書房新社)「アメリカと対峙する文明批評の将来 ーー江藤淳と柄谷行人の「他者」」

本日発売の『江藤淳』(河出書房新社)に「アメリカと対峙する文明批評の将来 ーー江藤淳と柄谷行人の「他者」」という批評文を寄稿しました。
『江藤淳』は、江藤の没後20年を記念して出版された書籍で、大江健三郎、吉本隆明、西部邁、上野千鶴子、柄谷行人、福田和也、高橋源一郎など、様々な「文学者」の原稿が掲載されています。
執筆者の顔ぶれに、政治的な立場を超えた、江藤淳の批評の影響力の強さとその多彩さが表れていると思います。今読み返しても『成熟と喪失』『漱石とその時代』『近代以前』『戦後と私』など、江藤の評論に学ぶことは多く、読み物としても面白いです。
私の原稿は9ページで、執筆者の中では、江藤淳への気持の強さの表れか、大江健三郎、與那覇潤の原稿に次いで長いです(笑)

河出書房新社HPより
平成が終わる今、改めて江藤淳を読み直す。【巻頭対談】中島岳志×平山周吉【論考】苅部直、與那覇潤、酒井信、浜崎洋介、西村裕一……単行本未収録の重要作品も多数収録。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309028019/