2016/11/19

ゼミ学生の「湘南モノレールの活性化」に関するインターン活動が、東洋経済ONLINEで紹介されました

文教大学情報学部メディア表現学科、酒井信ゼミ3年の佐藤遥さんと荻原豪さんの「湘南モノレール地域アンバサダー」としての活動が、東洋経済ONLINEで紹介されました。記事のタイトルは「元商社マンが挑む「湘南モノレール」活性化」で、湘北短期大学准教授の大塚良治先生が執筆されています。学生2名はデジタルサイネージ会社「インセクト・マイクロエージェンシー(代表取締役・川村行治)でインターンを実施し、その活動の一環として、広告代理店の仲介による「湘南モノレールの活性化」に関するプロジェクトに参加しました。特に今年7月から9月までの期間でWeb上の広報活動に従事し、2人がWeb上で行った広報活動は、既に湘南モノレール社員へ引き継がれています。
 文教大学情報学部メディア表現学科では、「メディアの現場」と関わることのできる課外活動を推進しています。

東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/145321?page=3


2016/11/09

トランプ大統領の存在条件

本日、ドナルド・トランプの第45代米国大統領への就任が決まりました。現在、店頭に並んでいる月刊誌で、トランプ人気とヒラリー不人気の要因について、マス・メディアと異なったWebメディアの世論形成のプロセスを踏まえて分析した記事は、今のところ私の原稿(「新潮45」に掲載)しかないように思います。
米国のSwing Statesでの現地取材をもとに、どういうプロセスでトランプが大統領の座を勝ち得るほど人気を博してきたのか、Web上で展開された「プロレス式」の熾烈なネガティブキャンペーンの分析に重点を置きながら、9ページの分量で論じています。将来の日本の政治的問題を考える上でもヒントにもなるかと思いますので、ぜひご一読下さい。

Web版の目次へのリンク
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/backnumber/20161018/


2016/10/18

新潮45に「ヒラリーVSトランプ ツイッター上の『人格非難』合戦」を寄稿しました

新潮社が発行する月刊ジャーナリズム誌「新潮45」の11月号(10月18日発売)に、「ヒラリーVSトランプ ツイッター上の『人格非難』合戦」という論考を寄稿しました。
政治マーケティングに巨額の資金が投じられ、Web上のメディアを駆使してネガティブ・キャンペーンを繰り広げられる米大統領選について、現地取材を基にして分析した内容です。

なぜ泡沫候補だったドナルド・トランプが、選挙人の獲得数で民主党に圧倒的に有利な選挙戦で、終盤までヒラリー・クリントンと競っているのか。
NHKのように、CNNやNYTimesなど民主党に偏ったメディアを参照しているだけでは、実態を伝えることができないと思います。FOX Newsや米国のエンターテイメント番組やWWEのプロレスで、トランプがどのような評価を受けてきたのか。私の原稿ではエンターテナーとしてのトランプに光を当てて「トランプ現象」を分析しています。

また日本では安倍首相がヒラリーと会談するなど、ヒラリーが賞賛されることが多いですが、「なぜヒラリーがアメリカで嫌われているのか?」を上手く説明できていないと思います。
なぜアメリカ人は「ヒラリーと一緒にビールを飲みたくない」のか。2012年末にもヒラリーは脱水症状を起こして倒れていますが、この時患った脳血栓は治っているのか。
他にも、クリントン財団の利益誘導疑惑や、3万3千通のメール消去問題、ヒラリーの巨費を投じたネガティブ・キャンペーンの副作用などなど。
9月に2週間ほどアメリカの中西部を取材した内容を基に、「ヒラリーの不人気現象」について、様々な角度から分析しています。
2012年にニューヨークを訪れた時、私は5メートルぐらいの距離からオバマが話してるのを見たことがあるのですが、生で見た「話が上手くて華のあるオバマ」とヒラリーの違いも、今回の選挙戦を考える上で重要だと考えています。

アメリカ合衆国の大統領選挙については、論壇誌、ジャーナリズム誌で様々な特集が組まれていますが、「新潮45」も誌面に力を入れていますので、他の記事と合わせまして、お時間のある折にでも、ぜひご一読下さい。(下の写真は目次とシカゴのトランプタワー)

Web版の目次へのリンク
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/backnumber/20161018/




2016/05/23

ニュー・ラナークとロバート・オウエン

春学期がはじまる前の話ですが、スコットランドのニュー・ラナークに行ってきました。グラスゴーから電車で一時間ぐらいのラナークから、歩いて15分ぐらいのところにあります。前々から行きたかった場所で、書籍で読んでいた印象よりも、自然に囲まれた風光明媚な場所でした。

ロバート・オウエンがデヴィッド・デイルから引き継いだ紡績工場が、労働環境・教育・協同組合などの仕組みで注目されたのが19世紀前半。当時から労働者の自治が行き届いたモデル町として、世界中から訪問客が訪れていました。その後、1968年まで工場は稼働しています。

日本だと「新しき村」のように、農業や養鶏を基礎とした共有財産のコミューンは存在しますが(外部にも開放していて、美味しい農産物が買えますが)、工業に根ざした共有財産のコミューンは存在しないと思います。

ニュー・ラナークは現在も200名ほどの住人の手で、建物がホテルや展示施設に改装されて、往時の雰囲気を保全しています。
エンゲルスに空想的社会主義と批判されたロバート・オウエンですが、展示内容に目を通すと、英国では社会主義者としてよりも、共同体主義者(コミュニタリアン)として、再評価されているのが分かります。

オウエンは晩年、アメリカ・インディアナ州のニューハーモニー村で失敗しましたが、ニュー・ラナークは「成功」と言えるものでした。
エドマンド・ウィルソンが『フィンランド駅へ』で書いていましたが、アメリカの理想主義的なコミューンは宗教なしでは長続きしなかったわけで、オウエンをインディアナでの失敗で「空想的」と切り捨てるのは気の毒な気がします。

ニュー・ラナーク同様の理想主義的なコミュニティでは、ソルテアも世界文化遺産に登録されています。ソルテアにも足を運びましたが、こちらの建物も、本屋やレストランに改装されて現在も生きた町の施設として、住民に利用されています。

スコットランドを含む英国には、産業革命のごく初期の産業遺産が点在していて、今書いている原稿の関係で順番に取材しているのですが、古くても保全状態がいい産業遺産が多いのが印象的です。
戦禍が少なく、ヴィクトリア期の頃から産業革命期の遺産を懐古趣味的に大事にしてきたという事情もあるのでしょう。
車でアクセスするより他ない「とんでもない」田舎町に、3世紀以上も前の施設が綺麗に残っていたりします。

オウエンの死後、1世紀も生産を継続し、教育や自治の機能を育んできた建物が、住民に手入れされた状態で保全され、展示施設として利用されているのは、素晴らしいことだと思うのです。




2016/04/10

平成27年度「未来茅ヶ崎市」政策コンテストでゼミの学生が市長賞と企画部長賞を受賞しました

平成27年度「未来茅ヶ崎市」政策コンテストが茅ヶ崎市役所本庁舎開催され、情報学部メディア表現学科酒井信ゼミの学生グループが、市長賞と企画部長賞を獲得しました。
市長賞を獲得したのは酒井ゼミ3年生のグループ「チームパンよりご飯」で、決勝では「茅ヶ民ハッピープロジェクト~楽しいが生まれる町~」という発表を行い。以下の重点政策について発表しました。
重点政策1:外国人人口率5%を目指す!海の近くに住みたい人やベトナム人がターゲット。
重点政策2:海をすべて満喫することができる、日本唯一の場所。マリンスポーツ、BBQ、ビールの街としてブランド化。
重点政策3:茅ヶ崎市民の心と身体の健康を保つ。

企画部長賞を獲得したのは、酒井ゼミ3年生のグループ「酒井ゼミ ましゅまろチーム」で、決勝では「アロハで笑顔!人の集まる国際都市Chigasaki」という発表を行い。以下の重点政策について発表しました。
重点政策1:アロハで楽しい!ホノルルと姉妹都市だということを活かし、観光産業 を発展させる。
重点政策2:アロハで健康!茅ヶ崎の気候と土地を活かした健康的な都市を目指す。
重点政策3:アロハで結婚!質の高い教育と充実した雇用で暮らしたい街No.1。

就活前によい経験になったのではと思います。