2019/09/12

第25回日韓国際シンポジウム(日本マス・コミュニケーション学会と韓国言論学会共催、漢陽大学)での発表

韓国・ソウルの漢陽大学で開催された第25回日韓国際シンポジウム(日本マス・コミュニケーション学会と韓国言論学会共催)で発表を行いました。新会長の吉見俊哉先生の韓国語のスピーチからはじまり、様々な世代の研究者の充実した発表があり、懇親会も市庁駅の高級店と、韓国風おでんの老舗店舗のバランスが素晴らしく、楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きました。吉見先生と法政大学の津田先生と、韓国言論学会へのお土産の「うさき(東大で戦前の沖縄の黒麹菌を使って作った泡盛)」を、羽田空港で怪しげな感じで分担しつつ飛行機に搭乗したのも、よい思い出でした。


シンポジウムのテーマは「より良い未来のためのメディアの公共性 〜環境報道、多文化化、メディア・ジャーナリズム倫理〜」でした。最初の「共同研究セッション」で、韓国の元新聞記者の呉杕泳先生(嘉泉大学)と尹熙閣先生(釜山大学)と共同で「新聞が抱える諸問題:収益創出とジャーナリズムの役割の共存の道を求めて」という発表を行いました。今年のマスコミ学会の春季研究発表会(立命館アジア太平洋大学)のパネルセッションの続編で、事前に密に予稿集に関するやり取りをしていたこともあり、充実した発表となりました。


日本マス・コミュニケーション学会での紹介
http://www.jmscom.org/event/sympo/JKsympo_25_program.pdf

個人的にも韓国の先生方との共同研究が進展し、先々の研究計画について、両国の先生方と打ち合わせができたことを大変嬉しく感じております。発表直後に韓国の先生方や、吉見先生をはじめとした日本の先生方に発表を褒めて頂けたのも、今後の励みになりました。

日韓関係について様々な報道がなされていますが、大学で働く教員の務めは、長い時間の下で、近隣の国々をはじめ、国際的な教員のネットワークの中で、共同研究を軸とした持続的で豊かな関係を築き、次の世代の研究者に、その成果をバトンタッチすることだと思っています。