2018/02/22

中国文化大学(台湾)をゼミ生と訪問しました

台北の陽明山にある中国文化大学の新聞伝播学部(マスコミュニケーション学部)をゼミの学生と訪問しました。元新聞記者で同大学の教員の郭先生と学生たちの案内で、陽明山にある眺望のいいキャンパスを隅々まで見学させてもらいました。郭先生とは、以前に国際学会のセッションを一緒に運営して以来の仲です。


新聞伝播学部の設備は、日本のメディア系の学部と類似していましたが、学生達が台北のメディアで流す番組を制作したり、毎週、学生新聞を発行したり、設備を生かした活発さな課外活動が強く印象に残りました。学生達も、インターンシップが日常化している学生のパワーに感化されていたようでした。



大学の施設では、屋台っぽい雰囲気で様々な食べ物が並ぶカフェテリアの居心地がよく、日本の学食にも、もっと屋台感が必要だと個人的に思いました。キャンパス内で化粧品が売っているなど、微妙に日本と異なる部分が面白かったです。
日本のチェーン店舗も多く街中に進出している一方で、学生街の個人営業の食堂も活気に満ちていて、150円ほどで十分空腹が満たせます。

キャンパス内にはバスケットコートが多く、台湾のバスケット人気が実感できました。漫画『SLAM DUNK』の舞台となった湘南の聖地を、台湾の観光客の方々が多く巡っているのも納得がいきます。

陽明山から見る台北市や淡水の町の景色は素晴らしいですが、曇りや雨の日が多いそうです。晴れの日のイメージが強いわりに曇りの日が多い沖縄と気候風土が似ていると思いました。

近隣には、米軍から返還された兵隊の宿舎が林立しているのですが、その一帯が観光地となり、多くの建物がリフォームされてお洒落なレストランになっています。米軍に関する施設の雰囲気が、沖縄と全く異なっているので、沖縄出身の学生も興味を持っていました。





夕食で食べた小籠包の味にも大満足で、台湾の懐の深さに充実した一日を過ごしました。

個人的には、東アジアの他大学を大学生のうちに訪れることで、「日本を出たことないのに日本が一番」みたいなことを言う大人を減らすことができれば、いいかなと思っています。

日中台湾で共通の基金を作って、ミネルヴァ大学のように、大学生のうちに東アジアの3、4カ国を半学期で回る「必修プログラム」があっても面白いと思います。
という考えも、高校の修学旅行が、日中友好事業で北京を訪れる内容だった影響もあるのだと思います。

東アジアの国々の若者が互いの国を密に訪問し、現実の交流を土台としてWeb上で繋がれば、感情的な政治問題の多くは解決する気がしています。