2024/06/04

三田評論とReal Soundで『松本清張はよみがえる』ご紹介いただきました

 三田評論の2024年6月号の「執筆ノート」に『松本清張はよみがえる』の紹介文を掲載頂きました。三田評論は明治31年(1898年)創刊の慶應義塾の機関誌で、120年ほどの歴史を有する雑誌です。『松本清張はよみがえる』と関係付けて、福田和也先生のことや『福翁自伝』と松本清張の『半生の記』の比較などについて、簡潔にまとめています。福田先生の師匠の江藤淳も含めて、この原稿に登場する人物は皆、九州北部に縁があり、福澤先生と共に論じられたことが感慨深いです。

https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/literary-review/202406-2.html

 若手の頃に慶應義塾でTA・助手・助教・研究員・客員研究員・兼担講師・非常勤講師の仕事に就けたおかげで、その後の専任教員としてのキャリアが開けました。歴史ある「三田評論」に寄稿できて光栄です。以前にSFCスピリッツにも寄稿する機会を頂いたので、慶應義塾大学SFCネクスト30募金(国際学生寮・Hヴィレッジ)に寄付をして、家族で国際学生寮も見学させて頂きました。

https://www.sfc.keio.ac.jp/magazine/012488.html

 Real Sound(2024年6月3日)では、書評家のタニグチリウイチさんに、要点をおさえた良い書評を頂きました。ありがとうございます。

松本清張、なぜ再注目? 『松本清張はよみがえる』『松本清張の昭和史』に読む、現代的価値

https://realsound.jp/book/2024/06/post-1677543.html

 ゲンロンカフェでの「松本清張を発掘せよ」の冒頭部分の動画は下のリンクでご覧いただけます。原武史先生の鉄道と昭和維新、近代皇室に対する思いを対面で受け取ることができ、有難い機会でした。與那覇潤さんの司会の切れ味はさすがで、多岐にわたるトピックへの横断的な知性の魅力を改めて感じました。4時間半の話の随所に新鮮な議論があり、鉄道と昭和維新、皇室を切り口とした清張論の現代性とポテンシャルの高さを感じました。

 6月1日には松本清張研究会で藤井康江名誉館長をはじめ、元松本清張担当の編集者の方々や北九州市の清張記念館の方々、来場者の方々と講演を通した交流ができ、こちらも良い機会でした。松本清張の連載を続けていく上で、これ以上ない充実した週末でした。ありがとうございます。

https://www.youtube.com/watch?v=OhzCMSpk-FE