宇野常寛さんとの対談「僕たちは福田和也が遺したものから何を引き継ぐべきなのか?」が、PLANETS YouTubeチャンネルで公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=AH90yh3KGJw
福田和也先生の「文化保守」の考え方や、初期の文芸批評の方法論について説明しています。あまり編集など裏方の仕事については話をしないのですが、対談の相手が編集の世界に通暁している宇野さんだったこともあり、福田・坪内対談の舞台裏や、西部邁さんや大塚英志さんとの決別の時のことなど、珍しくその方面の話も少し触れました。平成の文芸メディア史の中での位置付けや、「文化プロデューサー」としての功績にも触れています。
堀潤さんをはじめ、撮影ではスタッフのみなさまにお世話になりました。3時間ほど話したので、有料部分の方がだいぶ長いです。ご関心が向くようでしたら、ぜひご視聴ください。
「文學界」(2024年11月号)の追悼文以外では、福田和也先生については慶應義塾の刊行物と「ユリイカ」の福田和也特集号に、批評文と解題を寄稿する予定です。年内に発売予定の『福田和也コレクション2』についても批評文を書く予定です。次月は「中央公論」に寄稿しています。あとは西日本新聞に「松本清張がゆく」の連載と、松本清張の『砂の器』を題材とした吉田修一さんの新作の書評が載ります。BBCのドキュメンタリーの監訳×2も進行中です。