書籍版『松本清張はよみがえる』(西日本新聞社)の校正作業が2稿まで終わりました。新聞連載の原稿を加筆修正し、1.8倍ぐらいの分量で50の清張作品について論じています。イラストや地図も入り、過去の松本清張関連の本と異なる視点から、文芸批評とメディア史研究の間で、企図したテーマや方法を展開できた感じがします。2024年の1月中旬に印刷所に原稿が入り、2月下旬から3月にかけて、オンラインも含めた書店に配送されるスケジュールです。
ジャーナリズム研究やメディア文化論に関する科目を主要科目とする教員として、この2年で西日本新聞社から単著2冊を出版でき、良い成果になったと感じています。九州北部を中心として地域性があるのも好みです。連載を含めて新聞・雑誌・Web掲載の原稿もここ4年で160本ほど。
2024年は新たな気持ちで、次の書籍や企画に向けた準備を進めて行きたいと思います。次月の国際学会の発表や直木賞対談の準備もあり、12月も(膝と肩のリハビリに時間を費やしつつも)ほぼ休みなく仕事していました。年末年始はゆっくり過ごします。
下の写真は地図のページのゲラの一部と、昨年の今頃に書いていた『北の詩人』の回の書籍版のゲラです。吉田ヂロウさんのイラストではこの回の林和(イム・ファ)のものが最も好みです。