2014/02/22

板門店と戦後史

板門店に来ました。韓国軍の兵士と私が立っているのは北朝鮮側です。軍事停戦委員会の本会議場内でのみ、軍事境界線を越えて北朝鮮側に渡ることができます。板門店は韓国兵と北朝鮮兵が相互に双眼鏡と監視カメラで監視しているので緊張感があります。非武装中立地帯といいながら、皆が皆、重武装しており、韓国兵は直ぐに銃が撃てるように、腰の位置に手を浮かせた「テコンドーポーズ」をとっています。過去に数度、板門店で銃撃戦があり、死人が出ていることを考えれば無理もないのかも知れません。ソウルからわずか80キロの場所に、未だに冷戦下の「停戦」の緊張感が漂っていて、韓国が日本と異なる戦後史を歩んできたことを実感しました。