2017/04/07

文學界に「吉田修一論 現代文学の風土」(後篇)を寄稿しました

文藝春秋の「文學界」2017年5月号に、「吉田修一論 現代文学の風土」(後篇)約240枚を寄稿しました。『悪人』や『怒り』、朝日新聞朝刊で連載中の「国宝」などの作品で知られる作家・吉田修一について、他の作家の作品と比較しながら、その「風土」に着目して論じた内容です。

吉田修一さんは長崎南高校の先輩にあたる人で、後篇でも「ネイティブ」らしい視点から論を展開しています。前後篇の合計で約420枚ほどの分量があります。手前味噌ですが、現役の作家に関する文芸批評としての完成度は高いと思います。前篇も様々な人から、好意的な感想を頂きました。

文學界 2017年5月号目次
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/bungakukai1705.htm

後篇で吉田作品と比較するのは、村上龍、村上春樹、中上健次、江藤淳、永井荷風、カズオ・イシグロ、カート・ヴォネガット・ジュニアなどです。後篇から読んでも、参照している作品を読んだことがなくとも、相応に楽しんで読むことができる文章に仕上がっているかと思います。

担当編集者によると「文學界」掲載の文芸批評としては、ここ数年で最長では、とのことでした。最初の打ち合わせ時の予定枚数を大きく超える批評文を掲載頂いた担当編集者と編集長に多謝です。

吉田作品に馴染みがなくとも、作品から独立した作品として読めますので、ぜひ手にとって読んで頂ければ幸いです。「文學界」は日本を代表する文芸誌で、様々な書き手の文章が掲載されていますので、他の小説や評論と合わせてご一読下さい。