2023/06/19

「松本清張はよみがえる」連載50回完結記念イベントの詳細記事が掲載されました

 西日本新聞朝刊(2023年6月19日)に「松本清張はよみがえる」連載50回完結記念イベントの詳細記事が掲載されました。表題は「時代超え何度でもよみがえる清張」です。諏訪部記者に上手く話をまとめて頂いています。盛況だったこともあり、改めて文化欄で大きく取り上げて頂けたようです。

 当日は「高度経済成長」が歴史になりつつある現代において、松本清張の作品を読み返す意義について、皆さまから「熱い反応」を頂きながら、楽しくお話しできました。当初の定員を大きく超える皆さまにご応募・お越し頂き、120通を超えるアンケートにご回答を頂きました。集計結果を拝読し、95.81%の皆さまに「満足」とご回答を頂き、感動いたしました。

 膝の怪我の療養中でしたが、清張愛あふれる、暖かいコメントを数多く頂き、今後の原稿執筆の励みになりました。連載の続編をという声も多数頂きましたので、先々、機会があれば、松本清張の「邪馬台国・九州説」を引き継ぎつつ、「松本清張はよみがえる 西日本編」を書きたいと考えています。現在は(来月の海外出張の準備をしつつ)連載の書籍化の作業に着手しています。

 7月18日(火)に恒例の西田藍さんとの直木賞予想対談が掲載される予定です。この対談連載で2回前に『女人入眼』で高評価だった永井紗耶子さんが、『木挽町のあだ討ち』(新潮社)で、見事、山本周五郎賞を獲得し、2度目の直木賞候補。受賞すれば史上3人目の直木賞・山本周五郎賞のW受賞者となります。古典芸能・文学の復興には、質の高い時代小説・歴史小説の流行が不可欠だと、個人的には考えていますが、近年、気鋭の中堅作家による時代・歴史小説の復興の兆しが感じられます。現在、精読中ですが、充実した候補作のライナップで、7月上旬の対談収録を楽しみにしています。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1099340/

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 次月のIAMCR(国際メディア・コミュニケーション学会)での「ジャーナリズムの収益化」に関する発表とも関連しますが、西日本新聞社は、DMP(Data Management Platform)を活用した事業や、同じ福岡に拠点を持つSoftbankとの関係の近さから、Yahoo!等での記事のオンライン配信、天神を拠点とした新しい地域事業に力を入れている新聞社です。ジャーナリズムの収益化という観点から、新しい試みを行っていますので、メディアラボの事業にも注目して頂ければ幸いです。

西日本新聞メディアラボDMP
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 西田藍さんとの直木賞予想対談の収録が終わりました。山本周五郎賞を獲得した永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』が、前回の『女人入眼』に続き、高評価。7月18日(火)の紙面に詳細が掲載されます。
 しばらくフランス滞在ですが、パリ・ナンテ―ルの暴動で思い出すのは、68年の5月危機とそれを描いたジャン=リュック・ゴダールの名作「万事快調 Tout va bien」です。昔、慶應の授業でサンディカリズムや新左翼運動とその限界について説明する時に、参照していました。ジャン・ボードリヤールがナンテ―ルで教えていて、郊外の住環境と暴動の関係について言及していましたが、今回の件は、郊外という概念よりも、マルセイユが象徴するフランスの(新しい)移民社会が抱える問題との関係が深いと思います。2019年にナンシー近辺を訪れた時に実感した、フランス内の重層的な格差問題が、新型コロナ禍で進行した印象を受けます。弱い立場に置かれたすべての人々に、心身の平穏が訪れることを願っています。
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 新型コロナ禍後の久ぶりのフランス滞在で、今のところ一番変化を実感したのは「eSIM」です。(街角の文字を自動翻訳してくれるGoole LenzやEx OrdoのConferenceアプリも良いですが、安定した4G回線は大事)。ベタにOrangeと契約してますが、日本でカード決済し、羽田でセッティングしておくと、ドゴール空港に着くとすぐに、現地回線に繋がるというのは便利。「数ミリのプラスチック(SIM)」のために、到着時の疲弊した時間を割かなくていいので助かります。15年ほど前にロシアの2G回線のローミングで5万円ほどの請求を受けた時に被った「SIMの呪い」から解放された思いがしています。