2014/04/01

茅ヶ崎市とゼミの情報誌制作 ちがさき春夏秋冬

文教大学情報学部酒井ゼミと茅ヶ崎市で制作した財政情報誌を、茅ヶ崎市のHPで公開しています。市役所で行った発表会の様子についても写真が掲載されています。

文教大学のキャンパスのある茅ヶ崎市と連携して、学生の視点から自治体の財政情報を分かりやすく分析した内容です。大袈裟にいえば、「情報の自治」とGovernment 2.0のコンセプトを実現することを目指したプロジェクトです。市役所では、私の方から、参考事例としてアメリカのマサチューセッツ州やハワイ州などのウェブ・メディアを用いたGovernment 2.0に関する実践例を紹介しました。

財政情報誌は現在も茅ヶ崎市のHPで配布中です。印刷した冊子については、市の公共施設で展示し、一部の施設で配布していましたが、予定部数を配り終わりました。
7月上旬に文教大学情報学部が出展したJapan Expo(@パリ)のブースでも展示・配布し、7月末の東大のエコロジーとデザインに関する学会の講演でも紹介し、好評でした。
下の茅ヶ崎市のHPで21.9メガバイトの冊子を配布しておりますので(紙媒体の配布は終了)、ダウンロードして一読頂けると幸いです。

神奈川新聞での紹介記事

茅ヶ崎市HP「サザン戦隊チガレンジャーと見る ちがさき春夏秋冬」
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/zaisei/1008506/1008515/1008547.html




2014/03/10

女性セブンのインタビュー記事

女性セブン(2月27日号、小学館)のインタビュー記事がウェブ(Yahoo! ニュース)にも掲載されていたことに遅ればせながら気付きました。「クレームだらけニッポン」なぜ、ここまで多い?」という特集で、明日ママの内容とANAとキリンCM自粛とウェブのクレームの関係についての分析です。誌面版の原稿でも話したことが結構使われていました。他の方のコメントを含めて全体に面白い内容でした。

このテーマ関連のウェブネタで新書や批評文を書きたいのですが(すでにそれなりの分量を書いているのですが)、仕事がこないので残念です。以前に新潮45に書いた原稿にもそれなりに反響はあったのですが。。
それはさておき「女性セブン」(3月6日号、小学館)の特集「『ゆとり』10代が日本を変える!」にもコメントしてます。お時間あるときにでもご一読を頂ければ幸いです。

http://www.bookshop-ps.com/bsp/bsp_magcode?sha=1&sho=2092402114



2014/02/22

板門店と戦後史

板門店に来ました。韓国軍の兵士と私が立っているのは北朝鮮側です。軍事停戦委員会の本会議場内でのみ、軍事境界線を越えて北朝鮮側に渡ることができます。板門店は韓国兵と北朝鮮兵が相互に双眼鏡と監視カメラで監視しているので緊張感があります。非武装中立地帯といいながら、皆が皆、重武装しており、韓国兵は直ぐに銃が撃てるように、腰の位置に手を浮かせた「テコンドーポーズ」をとっています。過去に数度、板門店で銃撃戦があり、死人が出ていることを考えれば無理もないのかも知れません。ソウルからわずか80キロの場所に、未だに冷戦下の「停戦」の緊張感が漂っていて、韓国が日本と異なる戦後史を歩んできたことを実感しました。


2014/02/10

マドリッド大学での発表が無事終わり、トレドを巡り、バルセロナに来ました。国際学会発表も10回を超えると、英語での発表に慣れてきた感じがします。とはいえ準備も含めた拘束時間が長くてしんどかったです。カンファレンスの前後には、他の国の研究者とマドリッドを巡り、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像を見たり、世界一の資産価値を持つ(らしい)レアル・マドリッドの試合を観たりしてきました。サッカーを6年やってたわりに、全くサッカーに詳しくないんですが、足して6点(試合は4−2)入るのを生で観ると、サッカーも面白いかも、と思いました。個人技がすごいすね。電気ストーブも暖かいです。ただスポーツを観ることの面白みという点では、先日のスーパーボウルのシアトル・シーホークスの試合内容の方がはるかに素晴らしく、フットボールとコーヒーはアメリカンの方がええわなあ、とも率直に思いました。



2014/02/04

ザビエルとリスボン

リスボンに来ました。写真は2月25日橋と発見のモニュメントです。日本への布教で出世したザビエルも、エンリケ航海王子やヴァスコ・ダ・ガマと並んで彫刻になっています。
日本の観光客からすると、「あのザビエル(皆、教科書に落書していた)も出世したものだ」、という感慨がわくわけですが、5世紀ぐらい経って、余計なお世話でしょう。
リスボンは期待以上にシーフードがうまいです。


2014/02/02

釜山・甘川文化マウル・長崎

釜山の甘川文化マウルに行きました。現地の人によると、元々は朝鮮戦争の時、北から逃れてきた、相対的に貧しい人々が住み始めた場所で、近年、アートで町起こししたらしいです。バスで行き方がよく分からず、運転手にも英語が全く通じなかったですが、気持ちは通じたらしく、無難に目的地に着きました。

日本の直島に比べると作品の数は少なく、風景も観光地として洗練されているわけではないですが、全体に親切な人が多く、暖かい景色の中で、長崎に帰省したような暖かい心地がしました。
釜山の街並みは長崎を彷彿させるので、長崎の山の斜面も、アートでカラフルにすると、いいかも知れないなあ、と適当なことを思いつきました。
ただ失敗すると阿久根市みたいに痛い感じになりそうです。

もう一つの写真は、韓国の京都、慶州にある世界最初の天文台(?)と言われる場所です。
慶州は大雪が降りましたが、今は写真の通りです。日本と韓国の政治的な関係が悪くなったときは、(飛行機も電車もバスも空いていることですし)、民間の交流が深まりやすく、旅費も安くすみます。
改めて冬の韓国もいいなあ、と思いました。



2013/12/23

産経新聞/宮崎駿の「風立ちぬ」コラム

産経新聞の文化欄に、宮崎駿の「風立ちぬ」についてコラムを書きました。堀辰雄の小説の言葉を借りて「行き止まりの先の愉しさ」というタイトルです。ウェブでも読めますので、ぜひご一読下さい。
今年は産経の社会面に書き、文化面に終わる年でした。

【エンタメ回顧 平成25年】宮崎駿監督の引退 「風立ちぬ」 行き止まりの先の生きる愉しさ訴え - MSN産経ニュース
http://www.sankei.com/entertainments/news/131221/ent1312210006-n1.html


2013/12/13

ムンバイ、約2000のスラムのうち、1つのツアー

ムンバイのスラムツアーがとても良かったです。ムンバイ都市圏には約2000のスラムがあり、人口の60%が暮らしているのだとか。
現地NGOに支払う約1200円の参加費の一部が、スラム内の教育資金に還元される仕組み。
住民もNGOの取り組みを分かった上で、見学に協力してくれるわけです。
ツアー参加者も住んでいる人の生活を尊重し、スラム内では写真は撮らないルールです。
スラム内の仕事をめくるめく見学していくと、人々の貧しさではなく、コミュニティの豊かさを体感できますね。一杯8円のチャイで談笑したり、民家の屋上からスラムの全体を見ることができます。
帰路、鈴なりに人があふれ、混雑する電車でチャーチゲート・ステーションに戻る頃には、ムンバイの街が違った魅力を放っているように見えます。
このツアー、大学の必修科目にしてもいいと思いました。こういうツアーを行きもしないで批判する人がたまにいますが、行った後で何かを言ったり書いた方が、自分のためになると思います。


2013/12/10

世界文化遺産でクリケット

世界一美しい墓、タージ・マハルに来ました。大理石が光を反射するのでムスリムのおばはんもまぶしそうです。
インド北部にはムガル時代のイスラム寺院が多いので、ヒンドゥー教が大半のインドらしさは、観光地ではあまり感じません。ただ世界遺産の寺院の敷地の隣地でクリケットをフルスイングでやっていたり(クリケットは360度どの方向に打ってもヒットになるので危険です)、ファテープル・スィークリーなど、日中、ほぼ完全にムスリムの人たちが住み、街を形成している世界遺産もあり、ムスリムの寺院でも「インドらしさ」を感じる機会には事欠かないです。
貧しい人が底なしに貧しい、という超階級社会の現実感も含めて、インドの街の風景には奥行きがあり、味わい深く、しばらくカンファレンスで外出できないのが残念です。インドに嵌まる人が多いの、分かるなあ。



2013/12/08

デリーでヤクルト飲みながらリクシャー

デリーに来ました。写真は自転車の後ろに荷台の付いたリクシャーでオールドデリーの路地裏を巡ってるとこです。リクシャーの語源は、人力車ですが、自転車に荷台が付いてる感じです。
路上で日用品を売っているのを、警察がどかしています。
のぞいてみると中古の靴が80円ぐらい。靴を中古で売買しているあたりに、この国の経済格差の幅の大きさを感じます。
デリーでは路上でキスする男女がいたり、思いの外、若者は自由でした。地方では、キスどころか、カーストが違う男女は、住んでる町でデートをすることも困難なのだとか。
関係ないですが、最近、海外でヤクルトをよく飲みます。ガソリンスタンドで一本換算で15円ぐらいでした。
インドでの車の運転は、ぎりぎりまで車が接近するので、相当な技術が必要です。サイドミラーも、基本たたむ文化があります。