ユリイカ(2025年1月臨時増刊号)の「総特集・福田和也」に「福田和也という人――奇妙な廃墟の「中の人」の信仰心」という論考と「福田和也主要著作解題」「福田和也単著一覧」を寄稿しました。論考の方は、指定の文字数を大幅に超えたので、20枚ほど削り、解題も、分量が多くなったので、特に読んでほしい15冊に絞りました。書籍などで機会があれば、長めの論考や解題、共著を含む全著作の一覧(作成済)も、活字にしたいと考えています。
493ページ、定価3080円の大ボリュームで、平成を代表する批評家・福田和也の追悼特集に相応しい内容だと思います。ページをめくりながら、様々なことを思い出し、涙がこぼれました。追悼文の寄稿はこれでひと段落で、書きたいことがひと通り書けて、一安心しています。
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3999&status=published
福田和也先生と時間を共にすることができて幸運でした。ご多忙の中、ご寄稿を頂いた皆さまに、心より感謝申し上げます。「福田和也という人――奇妙な廃墟の「中の人」の信仰心」は、「文學界」の追悼文から、もう一歩、際どいところに踏み込んだ内容です。
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藤野眞功さんが「ユリイカ 総特集・福田和也」について、良いレビューを書かれていました。「抗いつつ、血みどろでも機嫌よく生きるのだ。死んだ福田をただ悼むのではなく、今わの際まで面白くやるために生きようとする連中の熱に当てられてよかった」と。私の批評文にも言及を頂き、ありがとうございます。
集英社オンライン 「平成」と伴走した最強の批評家、福田和也とは何者だったのか?