研究題目は「平成期の日本の自然災害に関する新聞報道の定量的な分析と地理空間上の報道分布に関する研究」です。研究目的と研究方法は以下の通りで、主としてゼミの4年生と研究課題に取り組むことになります。
平成期の日本の自然災害に関する新聞報道の定量的な分析と地理空間上の報道分布に関する研究 酒井信
研究目的
本研究では自然災害を報道する新聞の報道量(報道数、文字数)及び地理空間上の報道分布と現実の災害の被害を比較分析することを目的とする。災害が生じた場所に関する報道量(言及数)は、一括りに「被災地」と呼ばれる場所の中で格差が生じる傾向にある。例えば2011年の東日本大震災に際しては福島・宮城・岩手の三県の特定の自治体に報道が集中し、相対的にニュース価値の低いと判断された茨城や千葉などの自治体の災害報道は少なかった。一般に自然災害に関するメディア報道においては、被災を象徴する場所に関する報道については繰り返し報道される傾向にあるが、特徴に乏しいと判断された場所の報道については減少する傾向にある。本研究では、このような新聞の報道量(報道数、文字数)と地理空間上の報道分布を分析することで、被災情報の伝達過程で生じる情報格差について可視化し、その格差が生じる要因について現実の被災状況と比較しながら、災害時の情報公開のあり方について考察することを目的とする。
研究の具体的方法
第一に本研究では日本の全国紙四紙の新聞記事データベースを使用して、平成年間の自然災害に関する新聞報道を人手で調査し、1自然災害の種類 2記事内の地名(都道府県、市町村、町名) 3関係団体・人名 4発生日時 5文字数 6キーワード を抽出した上で、自然災害に関する新聞報道のメタデータを作成する。第二にメタデータを抽出した各記事を対象に、三階層の地名(都道府県、市町村、町名)に基づいてマッピングし、新聞報道の質と量と分布を俯瞰的に可視化する。第一の研究プロセスは文教大学酒井信ゼミナールで行い、第二の報道分布のデジタルアース上への可視化については中部大学高等研究所の協力を仰ぐ。その上で中部大学高等研究所及び文教大学酒井信ゼミナールの共同で、第三に、可視化した自然災害に関する新聞報道量(報道数、文字数)及び地理空間上の報道分布を、現実の災害の被害と比較分析し、被災に関する情報伝達のプロセスで生じる問題点を明らかにする。
平成期の日本の自然災害に関する新聞報道の定量的な分析と地理空間上の報道分布に関する研究 酒井信
研究目的
本研究では自然災害を報道する新聞の報道量(報道数、文字数)及び地理空間上の報道分布と現実の災害の被害を比較分析することを目的とする。災害が生じた場所に関する報道量(言及数)は、一括りに「被災地」と呼ばれる場所の中で格差が生じる傾向にある。例えば2011年の東日本大震災に際しては福島・宮城・岩手の三県の特定の自治体に報道が集中し、相対的にニュース価値の低いと判断された茨城や千葉などの自治体の災害報道は少なかった。一般に自然災害に関するメディア報道においては、被災を象徴する場所に関する報道については繰り返し報道される傾向にあるが、特徴に乏しいと判断された場所の報道については減少する傾向にある。本研究では、このような新聞の報道量(報道数、文字数)と地理空間上の報道分布を分析することで、被災情報の伝達過程で生じる情報格差について可視化し、その格差が生じる要因について現実の被災状況と比較しながら、災害時の情報公開のあり方について考察することを目的とする。
研究の具体的方法
第一に本研究では日本の全国紙四紙の新聞記事データベースを使用して、平成年間の自然災害に関する新聞報道を人手で調査し、1自然災害の種類 2記事内の地名(都道府県、市町村、町名) 3関係団体・人名 4発生日時 5文字数 6キーワード を抽出した上で、自然災害に関する新聞報道のメタデータを作成する。第二にメタデータを抽出した各記事を対象に、三階層の地名(都道府県、市町村、町名)に基づいてマッピングし、新聞報道の質と量と分布を俯瞰的に可視化する。第一の研究プロセスは文教大学酒井信ゼミナールで行い、第二の報道分布のデジタルアース上への可視化については中部大学高等研究所の協力を仰ぐ。その上で中部大学高等研究所及び文教大学酒井信ゼミナールの共同で、第三に、可視化した自然災害に関する新聞報道量(報道数、文字数)及び地理空間上の報道分布を、現実の災害の被害と比較分析し、被災に関する情報伝達のプロセスで生じる問題点を明らかにする。
問題複合体を対象とするデジタルアース共同利用・共同研究拠点(IDEAS)
http://gis.chubu.ac.jp/