2020/01/17

卒業研究・ゼミ冊子制作発表会

文教大学で最後となる(見込みの)卒業研究の発表会を4年生と3年生の合同で実施しました。活発な質疑と議論が行われ、笑いもあふれる会となり、一教員として参加していて楽しかったです。ゼミ生に恵まれ、支えられた10年間の教育・研究活動でした。毎年、成績の良い意欲的な学生たちが多く集まってくれたことも有り難かったです(成績がふるわない学生の多くも、周りの学生に刺激を受けて頑張ってくれました)。

4年生は論文を書くだけではなく、3年生と共同で冊子制作を行ってきました。お陰でゼミ冊子も120ページ近い分量で充実した内容となり、日本の大学のゼミの制作物としては「最大級の情報量」となりました(今年の詳細は後日。過去の制作物は日本出版学会等で紹介)。ゼミ冊子等の成果をもとに、新聞記者や編集者、大手IT企業のプランナー、神奈川を代表する企業のシステム・エンジニア、自治体の公務員、大学院進学など、ゼミ生たちが大学パンフレットに載る「文教生を代表する進路」を開拓してくれたことも誇りに思っています。

Media Studiesに関する理論や歴史的な知見をしっかりと踏まえた上で、確かな取材活動に基づいた制作活動やプレゼンテーションを行うことが、出版・ジャーナリズム分野の教育として大事だと考えています。学生たちには、ゼミでの学術的な課題をこなしつつ、応用的な課題として冊子等の制作に取り組むことで、現代のメディア環境における情報の発信者としての意識を高めてもらいました。

課題の多いゼミだったと思いますが、自由度は高く設定していましたので、学生たちが大学のサークル活動やアルバイトなどの活動も大事にしつつ、その活動内容も楽しそうに文章に織り込んでくれたのが嬉しかったです。今年はニュースパーク(日本新聞博物館)との共同プロジェクトも行い、過去には茅ヶ崎市との共同プロジェクト等もYahoo!ニュース、時事通信、神奈川新聞等で取り上げられる成果を残しました。

インターン先として紹介したIT企業の方々や、地域の映画館や喫茶店などでコミュニティを支えて来られた人々、新聞社やIT企業などで活躍するOB・OGへの取材活動を通して、ゼミ生たちが大きく成長することができました。文教大学でのゼミ活動を支えてくれた多くの方々に心より感謝申し上げます。