西日本新聞の連載「現代ブンガク風土記」(第94回 2020年2月2日)は、角田光代のベストセラー小説『八日目の蝉』を取り上げています。表題は「産む性の「格差」を描く」です。不倫相手の子供を誘拐し、新興宗教団体に逃れて育てるというセンセーショナルな物語展開が注目を集めた作品で、NHKでドラマ化され、その後、井上真央主演で映画化されて大ヒットし、小説も100万部を超えるベストセラーとなりました。
今週は調査で高知市に滞在しています。文学館や自由民権記念館の展示が思いの他充実していて、特に夏目漱石門下で畏友でもあった寺田寅彦の展示や、立志社、植木枝盛の展示が素晴らしかったです。欲をいえば、中江兆民の展示が思ったよりも少なく、その数奇な人生を含めて味わい深いので、もっと充実させてほしいと思いました。何れにしても高知は博物館が面白く、鰹の藁焼きが美味しいです。
あらすじ
「対岸の彼女」で直木賞を受賞した直後に、読売新聞夕刊で連載された作品。「空中庭園」の5年後に単行本化され、新興宗教団体での子育ての描写が注目を集めた。誘拐した不倫相手の子供に対する愛情を通して、従来の角田光代作品が描いてきた「現代的な女性の生き方」に対する問いを深めている。中央公論文芸賞受賞作。
今週は調査で高知市に滞在しています。文学館や自由民権記念館の展示が思いの他充実していて、特に夏目漱石門下で畏友でもあった寺田寅彦の展示や、立志社、植木枝盛の展示が素晴らしかったです。欲をいえば、中江兆民の展示が思ったよりも少なく、その数奇な人生を含めて味わい深いので、もっと充実させてほしいと思いました。何れにしても高知は博物館が面白く、鰹の藁焼きが美味しいです。
あらすじ
「対岸の彼女」で直木賞を受賞した直後に、読売新聞夕刊で連載された作品。「空中庭園」の5年後に単行本化され、新興宗教団体での子育ての描写が注目を集めた。誘拐した不倫相手の子供に対する愛情を通して、従来の角田光代作品が描いてきた「現代的な女性の生き方」に対する問いを深めている。中央公論文芸賞受賞作。
