2021/03/10

『福田和也コレクション1: 本を読む、乱世を生きる』

 後輩の鈴木涼美の『福田和也コレクション1: 本を読む、乱世を生きる』の書評が面白かった。情感と論理が両立していて、とても良い文章。全盛期は100人を超えるゼミ生を集め、慶應SFCの文化論的なピークを築いた福田和也研究室の思い出を、往時の福田の批評を交えながら、ユーモラスに展開している。

 一青窈さんと並んでゼミの出身者に名前を出して頂いていて光栄ですが(私と大澤信亮は早稲田から院に入ったわけですが)、これは書評を書けという版元からのメッセージなのかも。何れにしても一青窈から鈴木涼美まで多彩な人材を輩出した福田和也研究会の往時の熱気を、今年3冊出る『福田和也コレクション』で思い出しつつ、日々の励みにしたい。


作家・鈴木涼美が語る「師・福田和也のまなざしと本音」

初選集『福田和也コレクション1:本を読む、乱世を生きる』刊行に寄せて

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/863595/1/