『松本清張はよみがえる 国民作家の名作への旅』(西日本新聞社)の2刷が発行されました。松本清張の代表作と共に、その人柄や生き様を紹介しつつ、ガイドブックとしての網羅性と、年代記としての歴史性の双方を意識した内容です。初版から50か所ほど修正を入れています。
読売新聞朝刊(2024年5月20日)で保坂正康氏の『松本清張の昭和史』と並べてご紹介頂きました。西日本新聞朝刊(2024年3月9日)、早川書房の「ミステリマガジン」(2024年5月号)、Real Sound(2024年6月3日)、Newsweek日本版(2024年4月5日)の「シリーズ日本発見」とYahoo!ニュース、東横INNの客室専用誌「たのやく」の2024年8月号でご紹介いただきました。新潮社の「考える人」の連載「たいせつな本 ―とっておきの10冊―」、週刊読書人の2024年5月3日号(4月26日合併)の「著者から読者へ」、三田評論の2024年6月号の「執筆ノート」にも寄稿しています。
Amazonや楽天ブックスで度々完売するなど、売れ行き好調で、発売から5カ月で1000部の増刷ですので、出版不況の中で上々の成果だと言えます。都内の大型書店では、注目書やミステリの棚にも置いて頂き、面陳列や平積みの書店も多くありました。『現代文学風土記』の2刷から電子版の契約も交わしており、図書館での配架も増えています。取材や書籍の紹介なども随時、お引き受けしております。
読売新聞朝刊(2024年5月20日)
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/articles/20240519-OYT8T50062/
Newsweek日本版(2024年4月5日)
https://www.newsweekjapan.jp/nippon/season2/2024/04/492577.php
Yahoo!ニュース(2024年4月5日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/285d18ba948663f1515b6f5aacd3d5d2e421c815
新潮社「考える人」(2024年4月26日)
https://kangaeruhito.jp/article/758925
Real Sound(2024年6月3日)
https://realsound.jp/book/2024/06/post-1677543.html
三田評論(2024年6月号)
https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/literary-review/202406-2.html
たのやく 8月号(vol.243)
https://www.tano-yaku.com/tanoyakuNew/index.html
版元ドットコム
吉田ヂロウさんの楽しいイラストや地図も入り、過去の松本清張関連の本と異なる視点から、文芸批評とメディア史研究の間で、企図したテーマや方法を展開できた感じがしています。昨年の講演でも紹介した、P11やP183、P205の写真など、西日本新聞社蔵の松本清張の貴重な写真も使用しています。連載時から本文以外は西日本新聞の担当デスク・記者にお任せしていましたが、連載に加筆して1.8倍ほどの分量になりました。
この本をもとに、講演を行っています。西日本新聞社の主催で、2024年3月25日に、天神の久留米大学福岡サテライト(博多大丸6F、西日本新聞社隣)で清張記念館の学芸担当主任の中川さんと「松本清張の九州北部を中心とした作品の魅力」に迫る講演を行いました。小雨の中、多くの方々にご来場を頂き、非常に楽しい時間を過ごすことができました。この講演については、4月10日に西日本新聞に記事が出ました。
本紙連載「松本清張はよみがえる」書籍化 格差、嫉妬、生きづらさ…現代に通じる
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1199085/
6月1日(土)には、松本清張研究会(@東京学芸大学)で清張作品の系譜と、現代の文脈で再評価する上での要点について、講演を行いました。