2022/11/10

産経新聞(2022年11月10日)にコメントが掲載されました

 産経新聞(2022年11月10日)の「コロナ報道 識者と振り返る 上」にコメントが掲載されました。副題は「情報曖昧 不安と分断生む」です。テレビ報道に関するコメントで、要旨は、1同調圧力による感染拡大の抑止と自由の制限という両義性、2コロナ自警団とワイドショー、ネット世論によって排他的な傾向が助長された問題、3社会心理学でいう「集団極性化」の問題(個々人が冷静に判断するのではなく、集団によって極端な判断がなされる問題)を指摘した内容です。

 後日、Web上でも配信されるようです。最近は、産経と毎日の取材を交互に受けている感じがします。新型コロナ禍で生じた社会的な分断の問題は、煎じ詰めれば、リバタリアニズムとコミュニタリアニズムの論争に行き着くわけですが、そのあたりの話は別の機会に。

 震災の直後にマイケル・サンデルについて卒論書いて編集者になったゼミ生がいましたが、サンデル的なコミュニタリアニズムへの関心が高まっていた時代は、まだ良かったと思ってしまうのは、歳をとったせいなのでしょう。

オンライン版 科学と印象が混在 情報番組のコロナ報道、有識者はどう見たのか

https://www.sankei.com/article/20221113-KJG6A43RCVMHBMCZ5OEPEB7DVI/